よくわからない夜がきた

最近は早寝早起きだったので夜を避けて生活することができていた。しかしふと思い返せば、人生の半分は夜であり、そしてよくわからない夜との戦いだった。

明日がきてほしくなかったり、眠るのがもったいなかったりでなんとなく起きてしまう、寝られない、そして何か生産的なことをするでもなくだらだらと更かしてしまう夜だ。なんのことはないありきたりな夜だが、それでも気が狂いそうになる。

よくわからない夜に捕まってしまうともうなにもできなくなる。早く寝た方がいいし、起きているならたとえば本を読んだり映画をみたりしたほうがまだ有意義であるのに、そういったこともできなくなって、ただ起きている。

そういう時間が嫌でたまらなくて、お茶をいれてみたり、音楽をかけてみたりもしたけれど、うまくいかなかった。結局効いたのは早寝早起きの週間で、夜を眠ってやりすごすことだった。ということについ最近気づいた。夜は起きていてもろくなことがない。

そうはいっても眠れないということがある。だいたいにおいて、明日なんてきてほしくない。眠ってしまったらもう目覚めたくない。明日がきてしまったことを認めたくない。そういうものなので、早寝早起きができている私は今幸せなのかもしれない。