物欲の雑誌

楽天マガジンを購読している。楽天マガジンというのは雑誌のサブスクリプションサービスで、月々400円だか払うと雑誌がたくさん読めるやつだ。これはコスパがいい、楽天モバイルを使っていて、毎月ポイントがもらえるので、実質100円くらいしかかかっていないので、コスパがいい。普段読まない雑誌が読めるとか、ネットより多少マシな情報が取れるとか、まあメリットはたくさんある。

私が好んで読むのは &Premium、エルデコ、天然生活、HANAKO、OzMagazine といった女性ライフスタイル雑誌で、素敵な生活やかわいい雑貨などをみて楽しんでいる。私はなぜ男に生まれたんだろうな、まあそれはまた別の問題。

男性向け雑誌は苦手だ。まず私はホモソーシャルが苦手だ。そもそもホモソーシャルというのが具体的に何を指すのかよくわからないが、男が集まって嫌な感じが発生するとそれがホモソーシャルなのだと思っている。私の友人はホモソーシャル味が薄い人が多いが、それでも集まると時折ホモソーシャル的空気が発生することがあり、ホモソーシャル度が高まっていると感じることがある。

男性向け雑誌はホモソーシャルであり、男性性と男性性へのコンプレックスに満ちている、というのは偏見だろうが、そういう感じがして苦手だ。女性ライフスタイル誌は、嫌な空気がないというか、多分私がそれを感じ取れないから、素直に楽しめる。かわいい雑貨は良い。

とまあ楽しんでいるわけだが、何というか、こう、雑誌というものの、消費を喚起してくる感じが苦手だなと常に感じ入る。

まあ、楽天マガジンのラインナップに「現代思想」とかはないわけですよ。あるのはブルータスとか、HANAKO とか、あとは週刊誌。それらの雑誌が放ってくる、消費せよ! というメッセージにうんざりした気持ちになる。雑誌というもの全体への心証が悪くなってくる。この消費せよ、物欲を喚起せよというメッセージを人々は当たり前のように捌いているのだろうか。雑誌を読んでいると、今まさに私の中で物欲が捏造されていると感じる時がある。いや、捏造されているならまだマシで、こいつは私の中に物欲を植えつけようとしている、しかし失敗している、という感じが不快だ。