淡々とこなす人間になりたい

train by chu fujimura on 500px.com

実際は、うだうだとなにもしない人間だ。やりたいことはたくさんあって、やりたいことと時間を勘定してみるとどうにも足らなくて、どうしたもんかなと思いながら時間が過ぎていく。そんな感じだ。

目標に向かって何かをするというのを怖がっている節がある。天才とは蝶々を追いかけながら山の頂上にたどり着く人だみたいな言葉を何処かで聞いたけど、これは人々の俗っぽい理想がよく表れているとおもう。あるいは頭文字Dみたいな、毎日豆腐の配達をしていたらいつのまにかすごいドラテクが身についていたとか。特に目標を持っていたわけでもなく、自分では鍛錬とも思っていなかった日々の生活が、いつのまにかすごい能力の訓練となっていたみたいなプリミティブな欲望、ロマンがある。これと対照的なのは二人の男が石を積んでいて、何をしてるのかと聞いたら一人は石を積んでいると答え、もう一人は教会を作っていると答えた話だろう。

自分なりに色々なことをやっているが、いまいちどれも身についてないなと思う。しかし何を身につけて何になりたいのかもよくわからなくて、興味の向くままにやっているしかない。

ワナビー」という言葉をたまに聞く。ネットで。正確な意味はしらないのだけど、何者かになりたがっている人のことを揶揄するような言葉らしい。多分スパイスガールズは関係ない。クソみたいな言葉だなと思う。誰しも何者かになりたいと思ったことはあるだろうし、それを諦めたり受け入れたり諦めきれなかったり隠したりしながら生きているのに。