プロメア

flog by chu fujimura on 500px.com

朝、駅まで自転車で行くパターンと歩いて行くパターンがあるのだが、昨日は自転車でいったのに帰りは歩いてきてしまって、駅の駐輪場に自転車を置いてきてしまった、めんどくさい。

今日は休みだったので、朝から病院に行って、昼飯でビールして、キッチンを片付けるなどしてだらだらしていた。

今日も異常な暑さだった。SFで、地球が核によって汚染されて、人々はシェルターでの生活を余儀なくされるという設定がよく出てくるけど、このままいくと地球が暑くなりすぎてクーラーのついた屋内でしか活動できないディストピアがやってきそうだ。それはそれで、そういう環境に適応した文化が発生しそうでおもしろい。

人間が冬眠する生き物だったらどうなっていたのだろうと前に考えたことがある。ベッドや寝袋、高機能な空調設備など快適な冬眠のための技術が発達するだろうし、冬眠中のセキュリティ確保のための設備が売れるだろう、冬眠前には祭りのようなものが開かれるだろうなとか、考えた。

いま人間がもっている文化や技術というのも、人間という生物や、地球環境に適応しているもので、それらが少し変われば、いまとは全く違う価値観や技術発展をしていたのだろうと思う。

昨日プロメアを見た。2回目。もう流石にやっていないだろうなともって駄目元でしらべてみたらあっさりやってた。ありがとうヒューマントラストシネマ。終了未定とあったのでもう一回くらい行こうかな。プロメアは最高の映画だ。Blu-rayも買おう。

なんだろう、なにが素晴らしいのだろうな、とにかく素晴らしいという強い気持ちだけが先行していて、ちゃんと考えていなかったな。ちょっと考えてみよう。まずエンターテイメントとしてすごい。音楽と演技と動きと間と、そういうのがすごく気持ちよく組み合わさっている。ここにこういう音が入るとすごく気持ちいいというところに、ちゃんと音が入ってるみたいな、気持ち良さの洪水みたいな映画だ。

あとモチーフがしっかり行き渡っているのも良い。今回は三角形というのが火のモチーフになっている。それに対応するように四角形のモチーフもある。説明するのがむずかしいんだけど、絵が、三角形と四角形によって構築されている。モチーフが行き渡った世界観だ。たとえば太陽のグレア?っていうのかな、あのレンズに太陽光の筋とかが写っちゃうやつ、あれは四角なんだ。グレンランガンのときに、シモンのドリルの回転と、アンチスパイラルの回転が逆方向だったように。テーマがあって、テーマに適ったモチーフがあって、そしてモチーフから展開された世界というのは美しい。つまりモチーフから展開された世界というのは、その細部もすべてテーマに通じているからだ。

映画というのは山場があって、山場があればそのあとに落ち着くところがあって、そのバランスがむずかしいが、そこんところがプロメアはすごい。まず最初にブチ盛り上がるシーンから始まって、まじかよ最初っから飛ばしすぎじゃん、このあとどうすんだよってなるけど、一旦おちついてまたちゃんと盛り上がる。あれどうなってるんだろうな、なんでダレないんだろう不思議だ。

Trigger が作ってきたアニメ、作品群の根底にあった、本当にやりたかったことを超高濃度に圧縮したものがプロメアなんだとわたしはおもった。勝手に。なのでずっとそれらのアニメをみてきたので、もう納得しかない。なるほどねって感じ。