悪意を増幅する形式

今日も今日とてインターネットは燃えている。炎上というのはいつ誰にやってくるかわからないもので、しかしわたしは大丈夫だろうと思ってしまう。それは自分にはそんな不幸は降りかからないだろうという油断でもあり、自分はそんな炎上するほどの影響力はないという卑下でもある。

RT と Like によって影響力が可視化されるし、通知という形で生活に侵入してくる。欲望が喚起される、というよりも欲望が作られる。自己顕示欲の達成を形にするシステムだ。

炎上やバズるものというのは形式においてオリジナルであることはあまりなくて、ついったーでいうと会話形式のものとか、あと心に呼びかけるやつとか、テンプレートがすでにあって、テンプレートと素材とあとなんかいろいろがいい感じに組み合わさるとバズっている感じがする。

テンプレートのなかでも悪意を表現するタイプのやつは強力で、自己顕示欲と悪意の形式が個人の小さな悪意を増幅している気がする。