her story が面白かった

面白かった! が、どのようなゲームが語るわけにはいかない、前情報一切なしでやってほしいからだ。というわけで関係ないことを書く。

ゲームというのはまあだいたいつまらなくて、しかしたまに体験が直接ぶち込まれるみたいなことが発生し、そういう時はゲームやっててよかったーという気持ちで満たされる。

多くの創作物が受け手に体験を提供することを一つの目的にしているとおもうのだけど、ゲームに関しては純度が高い気がする。わたしはクリエイターの人が頑張ってるマンガが好きなのだけど、例えばG戦場ヘヴンズドアとか、そういうのを読んで感動している自分は部屋で寝っ転がってポテチ食いながらマンガ読んでるだけだという事実がある。これは笑い話のようで案外重要なんじゃないかと思う。

ゲームにおいてはわたしはキャラクターを操作している。部屋で寝っ転がってポテチを食いながら、しかしマリオはわたしが操作していて、その部分が体験を体験たらしめている気がする。

her story や pony island においてはプレイヤーとキャラクターの距離が極めて近い。マリオがジャンプするとかわたしはボタンを押してるだけだが、先の二つのゲームにおいては、わたしの行為とキャラクターの行為はほぼ一致する。

物語を読み、展開し、体験するという手順ではなく、物語を行うというのはやはりゲームにしかできないのではないかと思うというか、それができるものをゲームと呼んでいる気もする。とにかくゲームって良いなあと実感したのでよかった。