本を買う日

合理的に考えて、本はなるべく電子書籍で買おうとここ数年はやってきたが、別に合理的に考えなくていいなとおもった。本なんてその時々で出会ったしかたで気分で買えばいい。

そもそも本は多すぎる。よくよく選んで買っていると何も買えなくなってしまう。なので最近はふらっと立ち寄った本屋で適当に本を買ったりしている。かといって街の鄙びた本屋(そんなものはもう絶滅危惧種だが)にいってもグッとくる本はない。

ここ数年は個人商店おしゃれ本屋ブームである。雑誌でもよく特集を組まれているし、実感として都内はそういう本屋がどんどん増えている気がする。都内を散歩しているとおしゃれ本屋に良く遭遇する。

以前はわたしは極めて合理的に本を買っていたので、そういう偶然巡り合った本屋というのを持て余していた。きゅうに本屋出てこられても何買っていいか分からんよという気持ちだった。しかしさっきも書いたように最近はわたしは情緒的に本を買っているで、適当に買ったりする。

今日はなんとなく本を買いたい気分だったのでおしゃれ本屋にいき、迷った挙句ヴァージニアウルフを買った。本を買いたい日というのがある。それは今日本を買うと、その本を見たときに今日のことをきっと思い出すだろうなというような日だ。べつに記念日とかではなく、そういう印象をもった日がたまにやってくる。