仕事のミスを指摘するという体で安い自尊心を満足させるオナニープレイにつきあわされた話

仕事でちょっとしたミスをして、というかぼくの作った書類がけっこう穴だらけで、それを会社の先輩から指摘されたんだけど、なんだか途中からヒートアップしたらしくて、最終的に、

「もういいよ、あなたに頼んだわたしが馬鹿だった」

とか

「なに? 残業して直せってわたしに言ってほしいわけ? いいよ、あとはぜんぶわたしがやるから」

というようなことを言われておわった。

なんだかドラマとかで言いそうなセリフだなあとぼくはぼんやりおもいながら、定時で帰った。

 

話は変わって、大学で留年しているころ、実験のレポートを2年くらい遅れて提出しにいったら教授にマンツーマンで添削されたことがある。レポートは合計で50ページくらいはあったとおもうんだけど、それを教授の部屋でふたりっきりで1ページごとにここがわかりづらいとか、この情報が足らんとか、2時間くらいかけて添削された。

とても嬉しかった。

レポートというのはだいたいが、出したら出しっぱなし、あるいはAとかBとかいう謎の記号がくっついて返ってくるだけだった。こういうふうに時間をかけて丁寧に指導してもらえるのはなんだかとても嬉しかった。自分でもそう感じるのは不思議だった。

 

つまり何が言いたいかというと、タイトルの通りで。

 

自尊心を満たす、承認を稼ぐというのはとてつもなく気持ちいい。その快楽はあらゆる行動の目的にすりかわる。力や地位があるほどそれは容易くできるのだろうけど、あらゆる場面でそれをしていいのだろうかっておもう。あらゆる行動の目的に、ちょっぴりあるいは大量の自尊心を持ち込むというのはどうなんだろう。

 

あ、あと仕事の内容ですが、 紙に出力された表をそのまんまエクセルに打ちこむっていうやつでした。